「子どもがバケる学校を探せ!」中曽根陽子さんのご紹介

先週、中曽根陽子さんから新刊を送っていただきました。中曽根さんとは、一度取材にこられてお目にかかった後、今までいろいろと情報交換をさせていただいています。最初は保護者の視点から、今はそれにプラスしてジャーナリストとして取材を通じて中学受験の世界をごらんになっているのですが、今回のテーマは学校選びです。

学校案内はたくさんありますが、どうしても偏差値や試験内容についてのものが多く、学校の雰囲気を伝えるものが少ないのが現状です。中曽根さんはそこにスポットライトをあてて、学校のアンケートなどを通じて、いろいろな側面から今回は179校を紹介しています。

学校選びで私が一番、大事だと思っているのはスクールカラーで、第五章の「管理型か、自主性尊重型か。校風で選ぶ」は大変興味がありました。私は放任型といっていますが、要はなるべく干渉せず、子どもたちの自主的な判断に任せるというものですが、どの学校が管理型で、どの学校が放任型か、これは資料がなかなかありません。アンケートの欄に、それがあるとよかったのに、とは思いましたが、まあ、学校が自分で、管理型か、放任型かという判断はできないでしょうね。

いずれにしても、単に偏差値だけでなく、いろいろな側面で学校を見るということは大事なことです。

今日別の取材があったのですが、私はやはり「この学校に行かせたいから中学受験をする」という姿勢が一番重要だと思います。偏差値や合格可能性はもちろん受験校を決めるのにある程度参考にしなければならないことは事実ですが、「こういう学校に子どもをやりたい」という気持ちを親が持ち、子どももその気になることが中学受験を成功させる一番の方法ではないでしょうか。

その意味で、お子さんにあった学校を探すひとつの資料としてこの本を参考にされるのもいいかと思います。ちなみに子どもがバケるというのは、良い意味でバケるということで、子どもの可能性がどんな風に引き出されるのか、各学校の先生たちが答えています。

「子どもがバケる学校を探せ!」(ダイヤモンド社刊)

第37回 模擬試験の見方(2)

何を失敗したのか?という点でいえば、いくつか問題点が浮かび上がってきます。

(1)まだよくわかっていない分野がある。
(2)問題を読み飛ばした
(3)条件を勘違いした
(4)計算間違いをした
(5)時間が不足した

などがあるでしょう。それぞれについて対策を考えていきましょう。

(1)まだよくわかっていない分野がある。
早急に復習する必要があります。例えば理科では浮力、電気、天体など、子どもたちが不得意な範囲はある程度決まってきます。これまでのテキストを読み直したり、練習問題をやってみたりする必要がありますが、自分が受ける学校であまり出ないということになれば、それほど時間をかける必要はありません。要は、頻出する範囲に対する苦手がないかどうか?ということが一番大事です。

また、あまり細かいことまで覚えていても仕方がありませんから、むしろ、「まとめ」を利用すると良いでしょう。四谷大塚の四科のまとめなどをいい教材になると思います。

(2)問題を読み飛ばした
これはやはりあせっているから起こることでしょう。過去問や入試傾向の似た他の学校の過去問を時間を決めてやることによって、練習をしていくのが良いと思います。このとき、
①条件にしっかり下線を引くこと
②それを使っているかどうかチェックすること
③答えが出たと思ったら、もう一度問題を確認すること
の3点をしっかり守ることでしょう。

(3)条件を勘違いした
早飲み込みというか、自分が知っている問題だと勘違いする場合が多いようです。(2)と同じ対策をしていきますが、これもあせりからくるケースが多いので、自分のできる問題をしっかりできればいいんだという考え方に切り替えることでしょう。

(4)計算間違いをした
よくありますね。最初から計算間違いをして、ずいぶん損をしている子どもたちが多いものです。
①計算は式をまず書くこと
②たて式の計算をやったら、その場でもう一度見直すこと。
の2点を徹底します。日ごろから計算練習をしていると思いますが、たくさんやる必要はありません。その代わり「絶対に間違えない」というやり方をしてください。1日3問でいいですから、見直しをして、これで絶対あっているという確信を得たところで、答え合わせをするように練習すると、ミスは減っていきます。

(5)時間が不足する
基本的にあわてても、ミスが連発するだけです。合不合は差を大きくするために、たくさんの問題を出していますが、受験する学校の入試は多分、これほど忙しくはないでしょう。ですから、時間が不足してもあまり気にしない。むしろ「できる問題」を確実に得点する練習をしたらいいと思います。

秋の学習のポイントは
(1)授業の復習
(2)過去問の練習
(3)知識の暗記
の3点です。特に(3)にはこれから時間がかかると思いますが、しかし、算数の答案練習は欠かさないように注意してください。もはや、あまり難しい問題はいいので、ミスをしない、という一点に絞って演習を進めていくことが大事です。

11月28日 入試講演会のお知らせ

田中貴.netでは来年2月の受験に向けて以下のテーマでの中学入試講演会を行います。
テーマは「出願の準備と直前の勉強法」で出願手続きに関する注意点と直前の勉強法について詳しくご説明します。

ぜひご参加ください。

田中貴.net 中学入試講演会

【期日】11月28日(金) 午前10時半~正午

定員となりました。
【会場】慶應進学館 (東横線日吉駅前徒歩1分)(会場地図
【テーマ】「出願の準備と直前の勉強法」
【費用】無料

お申し込み方法
以下のサイトからお申し込みください。
お申し込みサイト

第36回 模擬試験の結果の見方(1)

現在、模擬試験がいろいろな塾で行われています。その中から四谷大塚の合不合判定テストの見方について、お話をしたいと思います。

合不合判定テストは、長年、追跡調査を実施してきた試験です。つまり、実際の入試の結果はどうであったのかを調査することによって、合不合の判定の内容をアップデートしてきています。

合不合グラフ
合不合では80%偏差値と20%偏差値が出てきます。受験生に送られた成績表で、各判定校についてのグラフがありますが、折れ線グラフで上のラインが80%偏差値、下のラインが20%偏差値です。追跡調査の結果、その学校を受験した生徒を合不合の成績で分布させます。そして偏差値で輪切りにしていった後、受験生のおよそ8割が合格しているラインを80%偏差値、2割が合格しているラインを20%偏差値というのです。

この元になっているのは、以前お話したデータになります。

(参照 またして母親講座 第24回 中学受験の難しさ

もう一度ごらんいただくと、例えば麻布中学の場合は、次のようなデータになっています。

麻布中学合格者分布

黄色と緑が合格者です。ごらんいただけてわかるように、すでに偏差値69のところで合否が分かれ始めています。したがって80%ラインは67、
ト%ラインは62、20%ラインを57で設定しているわけです。

各中学についてこのようなデータを算出したあと、合不合の結果にあわせて分布させ、かつ、合不合の場合は同日に違う学校を並べてかけませんから、重複を排除した形で実入試と同じような分布を実現させています。

毎年受験者の動向は少しずつ違いますから、その微調整も行った上で合格可能性を判定しているわけです。

しかしながら、20%以下でも合格するし、80%以上をとっていても不合格になる場合はあります。これについて、もう少し詳しくお話しましょう。

まずは試験傾向。合不合は1つの試験ですべての学校を判定するという作業を行っていますので、各校の傾向に出題は配慮してあるものの、「ある学校の出題傾向のまま」の試験ではありません。したがって、記述の問題ばかりをいう学校の判定をするのには、無理があります。
同様に応用問題が数少なく出るのと違い、算数などはかなりたくさんの問題を出しますから、明らかに傾向は違うでしょう。

ただ、合不合の算数はなるべく算数の得点分布を広くしようという配慮で出題されています。したがって、易しい計算問題から応用問題まで数多く出題することで、判定の正確さを出そうとしているので、これは目的からすれば妥当な設問といえると思います。

しかしながら、これだけたくさんの問題をスピーディーに解けるか?という話になると、なかなかそう簡単にいくわけではありませんから、この種の問題に対して不慣れな子のデータは下にぶれる可能性があります。

もうひとつは、やはり1回の試験であるということ。これは、どの模擬試験でも、そして入学試験にもいえることですが、一発勝負ですから、そのときうまくいけば、ラインを越えるし、そうでなければ20%以下になってしまうという面がどうしてもあります。

子どもたちの成績は4回総じて同じレベルになることは少なく、アップダウンが激しいのです。いいときもあれば、悪いときもある。しかも合不合は、差がつきやすいように作られていますから、ちょっとしたミスが大きな得点差を生みます。

例えば80%偏差値が64、340点だとして280点しか取れなければ、合格可能性は20%近くになってしまうでしょう。しかしながら、その差の60点は算数の小問で12問、大問レベルで4問から6問ということになります。算数だけでなく、社会や理科でもできる問題が少し変わるだけで、得点は大きく変化するのです。

ですから、「こういう出来であれば、こういう合格可能性になる」というのが最も基本的な考え方でいいでしょう。むしろ、そこから

1 何に失敗したのか
2 それを防ぐにはどうすればいいか

という2つのテーマを考える必要があるのです。

したがってそこから新たな勉強法が生まれます。これについては次回詳しくお話をしましょう。

さて、ではこの合格可能性をどう見るか。
多くのみなさんが複数回受験されると思いますが、上下を平均するのはあまり意味がありません。いいときだとこのくらい。下がでればこのくらい。という考え方でみてください。

そして20%偏差値から下に5~10ポイントの幅で「合格者」が存在することを忘れないでください。先の麻布中学の例で言えば、20%が57ですが、54まで合格者がいます。したがってその幅であるならば、「受験してもいい」ということになるでしょう。

もちろん合格可能性は低いので、その分併願校を考えなければいけませんが、いずれにしてもそのくらいを目安にしていいでしょう。

特にこの時期第一志望を変更することは、あまりいいことではありません。本人が自信がなく、勉強もしないというのなら別ですが、やる気になって勉強しているのであれば、安全は併願校で考える方が良いと思います。

中学入試特別講演会のお知らせ

5年生以下の保護者を対象にした入試講演会のご案内です。
今回は、「本当に中学受験をするべきなのか?」という問題についてお話をするつもりです。
来年、指導要領は改訂になり、また公立教育もずいぶん変わっていきます。
一方で中学受験は過熱気味なため、本来中学受験に向かないお子さんまで、つらい思いをしているのが現状ではないでしょうか。
受験という機会が多様化している中、お子さんにあった受験スタイルをぜひ保護者のみなさんに考えていただこうと思います。

詳しくはこちらから
http://www.shozemi-elfi.com/shozemi/?p=201

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第35回 優先順位

ここのところ、6年生の学習の優先順位のご相談が多くなりました。

実際にやるべきことはたくさんあり、いったいどれから手をつけていいのか、よくわからないというのは実際のところではないかと思うのです。

で、ひとつの考え方をお話したいと思います。
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6年DVD教材「これでわかる電気」のお知らせ

田中貴.netも、始まって7年になり、今年はその見直しをしています。先日の頻出問題ノートもそのひとつだったのですが、ご相談で多いのは実は理科です。
しかし理科は実際に教えてみないとなかなか教えきれないという面があり、理科重要問題ノート以降これといった教材も作らず今日にいたっています。

一方でここ3年間ぐらい、インターネットでストリーミング教材を作っていて、これまでに250本近く制作してきたでしょうか。インターネットは便利なのですが、回線の問題もあり、うまく使っている方とそうでない方といらっしゃるようです。

そんなとき、あるお母さんから「先生、DVDはないんですか?」と尋ねられました。お恥ずかしい話しながら、動画教材を作っている一方で、DVDはあまり詳しくありません。ただ、きっと作るのは高いんだろうなあと思っていたのですが、調べていくうちにだんだんそうでもないことがわかってきました。

じゃあ、作ってみようということになり、懸案の理科について、子どもたちの大嫌いな(そういう子多くありません?)電気をやることにしました。
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10月30日(木)説明会は定員となりましたので、受付を終了しました。

10月30日の田中貴講演会は、定員となりましたので受付を終了しました。
ご応募ありがとうございました。